武漢~成田でチャーター貨物便が運航

(中国)

武漢発

2020年05月25日

ANA Cargoが5月19日、武漢天河国際空港と成田空港を結ぶ臨時チャーター貨物便(以下、貨物便)の運航を開始した。武漢から成田空港へ向う第1便にはマスクなどの医療物資をはじめ、自動車部品や電子部品など計20トンの貨物が積載され、成田空港から武漢への第1便には、自動車部品や半導体関連部品など計10トンが積載された。貨物便は5月19~31日に2週間弱で週6便(3往復)が運航される予定で、フライトスケジュールの詳細は添付資料表のとおり。

貨物便を利用した武漢市で物流サービスを提供する日系企業の担当者は、「(新型コロナウイルスの感染拡大後は)武漢市近郊で生産されたマスク、パソコン、携帯電話、液晶テレビなどは上海や広州といった沿岸都市に陸路で輸送された後日本に空輸されていた。そのため、輸送日数やコスト面で沿岸都市と比べて不利だった」と語る。貨物便が運航した背景について「武漢の日系企業などから、武漢と成田空港を結ぶ直航貨物便の再開に対する強い要望があった。貨物便の運航を通じて、武漢の経済発展を物流面から支えていきたい」と述べた。

(片小田廣大)

(中国)

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