豪政府、経済再開に向けて3段階での制限緩和計画を発表

(オーストラリア)

シドニー発

2020年05月12日

オーストラリア連邦政府は5月8日、経済再開に向けて3つの段階を踏み、新型コロナウイルスによる行動制限措置を7月までに緩和していく計画を、国家内閣で合意したことを発表した。各段階の進捗については、3週間ごとに国家内閣で再調査する。

第1段階で再開される施設、活動は以下のとおり(オーストラリア連邦政府ウェブサイトPDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます))。

  • 図書館、コミュニティセンター、運動場、カフェ、レストランなど
  • 住宅販売、オークション
  • 買い物
  • 5人以下の他家庭への訪問
  • 10人以下の家庭外(公共の場、ビジネスエリア)での集会
  • 州内での移動

第2段階は以下のとおり。

  • ジム、映画館、劇場、アミューズメント・パーク、美術館、美容セラピーなど
  • 20人以下の家庭外(公共の場、ビジネスエリア)での集会
  • 幾つかの州間での移動(ただし、州境再開は州の決定による)

第3段階は以下のとおり。

  • フードコート、サウナなど
  • 全ての人の職場、オフィスでの勤務
  • 100人以下での集会
  • 全ての州間での移動

各州の制限措置緩和は州政府ごとの決定

国家内閣において合意した今回の指針を基に、各州政府の判断で州ごとの制限措置(州境制限の解除を含む)を緩和していくこととなった。

感染者数が最も少ない北部準州政府は4月30日、緩和計画を既に発表したほか、ク―インズランド州政府も5月8日にロードマップを発表している。一方で、感染者数が最も多いニューサウスウェールズ州政府は、5月1日から家庭訪問できる人数など一部制限を緩和したものの、さらなる緩和については5月7日時点では見送っている。

(遠藤泰平)

(オーストラリア)

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