米北東部各州、経済再開の準備を進める
(米国)
ニューヨーク発
2020年05月14日
米国の中では経済再開に慎重姿勢を見せてきた北東部各州が再開に向け動き始めている。ニューヨーク州が5月15日以降、経済再開の第1段階に入るが、ペンシルベニア州、ニュージャージー州、マサチューセッツ州でも経済再開に向けたガイドラインを明らかにしている。
トム・ウルフ・ペンシルベニア州知事(民主党)は州内を郡単位で分け、州保健省が定めた基準とカーネギーメロン大学が開発したモデリングツールなどに基づき各郡を赤、黄、緑の地域に指定するアプローチを採っている。当初は全地域が赤に指定されていたが、5月8日には24郡が黄に移行した。5月15日には新たに13郡が黄に移行するとしている。黄の段階では、例えば、小売店舗は安全確保のガイダンスを順守しながら営業再開ができるとしている。
ニュージャージー州のフィル・マーフィー知事(民主党)は4月27日に発表した経済再開に向けた方針で示した6つの基準に基づき、州内経済の再開を進めていくとしている。しかし、5月12日時点では、州内の公園とゴルフ場の再開
(5月2日から)のみが認められている。
マサチューセッツ州のチャーリー・ベーカー知事(民主党)は5月11日、経済再開を4段階に分けて推進する方針を発表した。ただし、現時点では業種ごとに順守すべき安全基準などは未発表で、5月18日に州再開諮問委員会が発表する報告書で詳細が示される予定だ。
各州の経済再開の概要については添付資料を参照。
(磯部真一)
(米国)
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