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コロナ禍で4月の鉱業・製造業の生産稼働率は49%に低下

(ブラジル)

サンパウロ発

2020年05月26日

全国工業連盟(CNI)は5月20日、国内の鉱業・製造業における4月の生産稼働率が49%と、2月の68%、3月の58%と比して、それぞれ19ポイント、9ポイント低下したことを発表した。4月の稼働率はCNIが統計をとり始めた2011年1月以来、最も低い数値となった。CNIは国内の鉱業・製造業における稼働率を毎月報告しており、同連盟のWEBサイトPDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)で報告書が入手できる。歴史的な生産稼働率低下の背景につき、CNIは3月後半から新型コロナウイルス感染拡大による国内需要低下と自治体による感染隔離政策に伴う長期の操業規制と分析している。

通常時の稼働率を基準値50ポイントとした場合の稼働指数をみると、鉱業・製造業全体では23.9ポイントとなる。1次産業(鉱業エネルギー)の稼働指数が40.5ポイントに対して2次産業(製造業)は23.2ポイントで、製造業の稼働指数の低下が著しい。

また、産業分野別にみると、4月に稼働指数が最も低下したのは履物で、稼働指数は8.3ポイントにとどまった。履物以外では家具(8.6)、衣類・同付属品(11.7)、印刷・複製・録音(11.7)、自動車(13.9)、繊維製品(14.2)、電子・情報機器(17.6)となっている。

稼働指数の低下が比較的小さかった産業は衛生・清掃用品(42.4)、製剤・医薬品(42.4)食品(35.0)、バイオ燃料(34.5)となっている。さらに、製造業では通常時における雇用者数を基準値50ポイントとした場合、4月のCNI統計では、雇用指数が37.9ポイントとなり、稼働指数と同様に低下している。一方で在庫指数は49.8ポイントと、基準値50ポイントのレベルにとどまっている。

このことから、ブラジルの製造業は4月に感染拡大に対処すべく工場操業停止などにより雇用を削減して、生産稼働率が低下したものの、同月の需要は厳しく在庫は一向に減っていないことが分かる。

今後の需要見通しについても、製造業各社は厳しい見方を占めており、投資意欲が極めて低い。CNI統計によると、4月の需要期待指数は34.6ポイント、投資意欲指数は36.2ポイントとそれぞれ基準値50ポイントを大幅に下回っている。

(大久保敦)

(ブラジル)

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