移動制限緩和計画を発表、5月15日からバルト3国国民の3国間の移動制限も解除
(エストニア)
ワルシャワ発
2020年05月14日
エストニア政府は5月8日、新型コロナウイルス感染拡大に伴い導入していたエストニア・ラトビア間の国境管理を5月15日に撤廃する計画を発表した。5月15日以降、バルト3国の国民といずれかの国で居住権を有する外国人は3国間での移動が自由になる。
また、エストニアはフィンランドとの間でも5月14日以降、通勤など業務に関連するものや不可欠な往来に限り、移動の制限を緩和することを発表した。フィンランドで働くエストニア人に対しては、1週間に1回までのエストニアへの帰国であれば14日間の自主隔離期間が免除されていたが、14日以降は帰国頻度と自主隔離の制限は免除される。通勤のほか、家族や親族に関わる緊急事態であれば、同様に自主隔離期間は適用されない。
エストニア政府は移動制限の緩和を発表すると同時に、各国では緊急事態の状態は続いているため、ウイルス感染拡大防止のための各国の措置(ソーシャルディスタンスの確保やマスクの着用など)に従うよう国民に要請した。
なお、エストニアの首都、タリン市は5月6日に市として出口戦略計画を発表している。この出口戦略は以下のとおり、3段階で構成されている。
- 第1段階:5月11日から、屋外ジム、スタジアム、遊び場、屋外スケート場、犬の散歩エリアが再開。
- 第2段階:5月18日から、中央図書館の各分室、博物館、市立資料館、重要統計局の支部、および植物園の屋内展示場が再開。
- 第3段階:6月1日から、タリン市内の動物園のすべての展示エリア、高齢者のデイ・センターやビーチの営業などが再開。
しかし、スポーツホールやサウナ、プールの利用や公共イベントの開催などについては国の方針との関係上、規制緩和の時期は未定とした。
(吉戸翼)
(エストニア)
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