湖北省、5Gなどデジタルインフラ整備を強化

(中国)

武漢発

2020年05月13日

湖北省経済・情報化庁の呉方軍副庁長は5月6日、新型コロナウイルスに関する定例記者会見で、同省が今後、第5世代移動通信システム(5G)をはじめとするデジタルインフラの整備を強化していく方針を示した。

湖北省はこれまで、5Gネットワークの拡充に約25億元(約375億円、1元=約15円)を投資し、中部地域では最多となる1万3,000基の5G基地局を設置してきた。呉副庁長は「5G基地局建設の際の用地取得や電力使用料、配管設置といった面での支援策を明確にし、企業の建設と運用にかかるコストを削減する」と述べた。

2020年内に5万基以上の5G基地局設置を目指す

湖北省は、5月2日午前0時から同省の「重大突発公共衛生事件」レベルを、最高レベルの「1級」(特に重大)から「2級」(重大)に引き下げた。これを受け、湖北省では5G基地局の建設が再開し、5Gネットワークの構築も加速している。

湖北省通信局は5月8日、2020年に75億元を投資し、5G基地局を5万基以上設置すると発表した。この発表によれば、基地局の整備によって省内における全市・州の中心エリアが5Gネットワークでカバーされることになるという。

同局は、5Gネットワークなどのデジタルインフラを生かしながら、産業用インターネットやインテリジェント・ネットワーク・カー、「北斗」などの人工衛星による位置情報サービス、健康医療といった分野に応用を広げていき、湖北省に全国的な5Gの産業基地を打ち立てていく計画だ。

(片小田廣大)

(中国)

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