上海市の経済活動促進イベントで日本産品をPR
(中国)
上海発
2020年05月11日
上海市政府は、新型コロナウイルスの影響で落ち込んだ市民の経済活動を促すべく、5月初旬の大型連休から6月にかけて販促イベント「五五購物節(55ショッピング・フェスティバル)」を実施している。
五五購物節は、市内のショッピングセンターやインターネット通販サイトなどが、期間限定で割引クーポンを発行してさまざまなセールを行うもので、政府が一部経費を負担する。
蘇寧グループ傘下のラオックスも、同イベントに参加しており、5月6日からカルフール古北店において日本産品フェアを開催している。フェア期間中、日本製の菓子、日本酒、日用品などが店内で試食・販売されるほか、蘇寧グループの電子商取引(EC)サイト上でも販売される。
フェア初日に開幕式が行われ、ラオックス上海の傅禄永董事/総経理、中国国際輸入博覧局の劉福学副局長のほか、上海市政府、カルフールの幹部らが出席した。傅董事/総経理は「現在、新型コロナウイルスの影響で中国の消費者は日本に旅行できなくなっているが、中国の消費者は今回のイベントを通じて中国にいながら日本商品を体験、購入することができる」とした上で、「ラオックスの強みは日本産品を集めることにある。中国で小売りに強いカルフールと組むことで、中国の消費者に広く商品を知ってもらうことを期待する」と述べた。
開幕式では、蘇寧グループの高級日本料理店「くろぎ」の由水正信料理長が、会場内で日本産のコメや水産物を使用した、すしを調理し来場者に提供したほか、日本酒や日本製アイスクリームの試食と販売が行われた。また、会場には中国人のキーオピニオンリーダー(KOL)(注)が来場し、会場内で販売されている日本産品の即売会をライブ中継で行い、約3万人の消費者が視聴し、一部の消費者が商品を購入した。
(注)SNSなどで多くのフォロワーを持ち、ネット上で影響力のある人物を指す。
(内田剛)
(中国)
ビジネス短信 4be1dc06d82f82f7