リベンジ消費でもECが活況

(中国)

上海発

2020年05月14日

新型コロナウイルスの感染が収束の兆しを見せる中国では、経済活動や日常生活も正常化しつつある。各種報道によれば、労働節休暇期間中(5月1~5日)の中国各地で消費拡大のためのイベントが開催され、「リベンジ消費」に注目が集まった。

商務部の王炳南副部長は、連休期間中の消費拡大について、インターネット消費の大幅増加が影響していると述べた。商務部がモニタリングしている小売り企業の1日当たりの売上額は清明節休暇(4月4~6日)期に比べると32.1%増となった。

また、休期間中の物販系のネット小売り総額は前年比36.3%増となり、宅配荷物の引受総数も前年同期より4割増の11億個以上となった(人民網5月9日)。

上海市政府が主催した「五五購物節(55ショッピング・フェスティバル)」は、オンラインとオフラインのイベントを同時に実施し、イベント開始後24時間で消費総額は156億8,000万元(約2,352億円、1元=約15円)に達した(「新聞晨報」5月11日)。

ECサイト大手の天猫などによると、エアコンなどの大型家電・生活電気製品の売上が急増しており、その理由として、新型コロナウイルスの感染拡大期間中にできなかった取り付け作業が再びできるようになったことが影響したと伝える(「央広網」5月7日)。

(龐婷婷)

(中国)

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