ブエノスアイレス市、商業など段階的な活動再開を発表

(アルゼンチン)

ブエノスアイレス発

2020年05月11日

オラシオ・ロドリゲス・ラレッタ・ブエノスアイレス市長は5月9日、市内における商業活動を11日から段階的に再開すると発表した。8日には、公衆衛生上の緊急事態による外出禁止令が24日まで延長されることが発表されたが、今回の決定は、連邦政府やブエノスアイレス州政府との調整を通じて実現可能となった。引き続き、市民は新型コロナ感染予防対策を順守し続けることが重要であると呼び掛けている。

今回の活動再開は、第1段階であり、次の段階に進むためには感染者数と市民の行動によって判断されるという。感染状況が悪化した場合、これら緩和措置は撤回される。第1段階における活動を再開する分野と日程は以下の通り。

  • 5月12日(火曜)から:書店、花屋、玩具店、香水販売店、装飾品販売店、電気製品店、家電販売店、楽器販売店、自転車販売店(以上の営業日時は、月曜から金曜、午前11時~午後9時まで)、飲食店(ただし持ち帰り形式に限る、営業日時の規制無し)、建設業(但し掘削および解体作業に限る、作業日時は月曜から金曜、午前6時~午後2時まで、)、私立学校・研修所の総務(営業日時の規定なし)、ブエノスアイレス市政府運営の巡回市場(日時は同市が設定)、一定地域の廃棄物処理所。
  • 5月14日(木曜)から:宝石・時計販売店、家具店、自動車およびバイクの販売代理店、衣類や履物類以外の小売店(以上の営業日時は、月曜から金曜、午前11時~午後9時まで)。
  • 5月16日(土曜)から:引っ越し業(土曜、日曜のみ)

なお、上記については、必需品の販売とはみなされないため、次の点に留意しなければならない。

  • 購入者が店舗を訪れることができるのは、身分証明書(DNI)の下一桁が奇数の場合は奇数日のみ、偶数の場合は偶数日のみ。
  • 同行者との入店を禁ずる。
  • 12歳以下の子供の同行は認める。
  • 店舗内は15平方メートルおきに1人を目安に密接を避ける。
  • 徒歩で訪れることのできる自宅から近い距離の店舗に限る。
  • 支払時には電子決済を推奨する。

ブエノスアイレス市政府は、今回再開が認められない分野およびそれらに携わっている労働者数も明らかにした。具体的には、衣類・履物類(3万8,000人)、美容院・エステ・ネイルサロン・スパ・マッサージなどボディケアサービス(4万人)、ショッピングセンター等(7万3,000人)、飲食店(店内での飲食が禁止、14万2,000人)、ジム・スポーツセンターなどスポーツや娯楽関連施設(人数の記載なし)。

また、15歳までの子どもは保護者1人が同行して、最大1時間の散歩が許可された。児童専門家から、子どもたちのストレス解消のため緩和措置が求められたためだ。5月16日から土日に限るもので、自宅から半径500メートルまでの距離とされた。

アルゼンチン保健省によれば、ブエノスアイレス市における5月9日時点の感染者数は2,329人、うち死者は116人。感染の疑いは6,989人にのぼる。これは、全国で最も感染者数の多いブエノスアイレス州に次ぎ、第2位。市内の老人ホームや介護施設、また貧困街で集団感染が発覚しており、政府は対応を急いでいる。

(山木シルビア)

(アルゼンチン)

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