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国有VCがコロナ対策の技術開発に助成金を付与

(ロシア)

モスクワ発

2020年05月14日

国有ベンチャーキャピタルのロシアベンチャー会社(RVC)は5月12日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策に関する技術開発プロジェクトに最大5,000万ルーブル(約7,000万円。1ルーブル=約1.4円)(注1)のグラント(助成金)を付与すると発表した。

グラント付与の条件は、a.ロシア法人であること、b.COVID-19の除去または抗ウイルス技術であること、c.ロシア政府が進める国家戦略「国家技術イニシアチブ(NTI)」(注2)の各ロードマップに沿うこと、d.プロトタイプ(試作品)を有し、パイロット(試験)事業の実施準備ができており、グラント付与から6カ月以内に市場へ導入可能なこと、e.技術開発およびパイロット事業実施のために本グラントと協調して資金提供するパートナーがいること、の5つだ。募集は発表と同時に開始されている。

医療や医薬の分野からリモートワークのためのソリューションなど幅広い技術が対象で、審査期間は申請から約1カ月半。採択されたプロジェクトは各種許認可取得のための手続き簡素化の支援が受けられるほか、NTIのワーキンググループに所属する専門家や大企業と連携する便宜も図られる。RVCのアレクサンドル・ポバルコ総裁は「ロシアでの感染拡大を軽減させる工業製品・サービスの早急な開発に寄与する」と期待を込めた。

ロシアではすでにCOVID-19拡大への対策としてヘルスケアやリモートワーク分野のソリューションを開発・提供するスタートアップの取り組みが相次いでいる。最も注目を集めている企業の1つがオンラインによるホワイトボード機能を提供する「ミロ」だ。同社は2011年にペルミ地方で起業した後、米国や欧州に拠点を設置し世界展開を進めている。オンライン上で同時に複数のホワイトボードを共有でき、付箋貼り付けをはじめとする会議に必要な機能を盛り込んだアプリケーションを提供している。リモートワーク需要の高まりを受け、4月23日にはフェイスブックの創業者兼最高経営責任者(CEO)マーク・ザッカーバーグ氏が運営する米国のベンチャーキャピタル「ICONIQキャピタル」からの5,000万ドルに上る出資が決まった。

(注1)協調資金提供額合計の30%が上限。

(注2)世界的に市場拡大が見込まれる有望市場での新技術の開発および国際的競争力の強化に向けた国家技術発展戦略。産業分野ごとに2035年までのロードマップが作成されている。

(戎佑一郎)

(ロシア)

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