第1四半期の輸出入額はともに前年同期比で減少

(パラグアイ)

ブエノスアイレス発

2020年05月08日

パラグアイ中央銀行は4月13日、2020年第1四半期(1~3月)の輸出額が30億5,670万ドル(前年同期比4.5%減)、輸入額が27億4,370万ドル(同3.4%減)となり、貿易収支が3億1,290万ドルの黒字になったと発表した。

輸出について、再輸出分等を除いた輸出額は19億8,930万ドルで、前年同期比3.9%減だった(添付資料表1参照)。品目別にみると、一次産品輸出が12.6%減少した。これは、同産品輸出の8割弱を占める大豆が5億5,740万ドルと前年同期比15.7%減少したためだ。

大豆輸出減少の理由についてパラグアイ穀類・油糧種子輸出協会(CAPECO)は、大豆の収穫の遅れによって出荷に遅れが生じたためだとしている。加えて、大豆の主要輸出先であるアルゼンチンの景気後退も影響したとみられる。アルゼンチン向けの大豆輸出額は4億4,680万ドルと前年同期比11.0%減少した。他方、大豆油も6,730万ドル(同17.2%減)、大豆かすも9,910万ドル(同32.1%減)といずれも減少した。

輸入では、全体の約8割を占める工業製品が20億4,580万ドル(前年同期比3.8%減)になったのをはじめ、その他カテゴリーでもいずれも前年同期比減を記録した(添付資料表2参照)。工業製品のなかで減少の大きかった製品では、化学製品が1億5,550万ドル(22.1%減)、乗用車・トラック1億1,650万ドル(10.0%減)などが目立った。

(紀井寿雄)

(パラグアイ)

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