3週間で正規雇用者数が1.7%減少

(メキシコ)

メキシコ発

2020年04月13日

ルイサ・マリア・アルカルデ労働・社会保障相は4月8日の早朝会見で、メキシコ全体で3月13~31日に19万8,000人、4月1~6日に14万8,845人の正規雇用者数が減少したと発表した。特に減少数が多い州は、キンタナロー州、メキシコ市、ヌエボレオン州、ハリスコ州、メキシコ州、タマウリパス州で、全体の56%を占めた。2020年2月時点の社会保険庁(IMSS)に登録されている都市部と農村部の正規雇用者数(常時・非常勤)は約2,061万人であることから、3週間で約1.7%の雇用が失われたことになる。同相は、「新型コロナウイルスの影響で経営状況が悪化したとしても、直ちに雇用関係を停止することは違法だ」として、全国の経営者に警告した。またIMSSのソエ・ロブレド長官は、「失業者はIMSSから一時的に登録を外れることになる。8週間の正規雇用歴があれば、失業後8週間はIMSSの病院で検査や治療を受けることができるが、8週間の職歴がない労働者の場合、失業した後は感染が疑われた際などに病院で適切な処置を受ける機会が失われる」と非難した。

観光が主要産業の州にも打撃

リゾート地のカンクンなどを有するキンタナロー州は、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大で、国内外の観光客が著しく減少した。同州労働者農業従事者革命連合(CROCQ)によると、州内では8万人以上がホテルや付随する観光産業に従事しており、そのほとんどが観光客などから得られるチップで生計を立てているとのことだ(「エクスパンシオン」電子版4月1日)。また、3月30日に保健省が発した衛生上の非常事態宣言によって、必要不可欠な産業以外(観光業も不可欠な産業とは見なされない)は4月30日まで原則業務を停止しなければならなくなったため、3月31日にキンタナロー州を含めた全州のビーチが閉鎖されたことも影響が大きい。なお、保健省は4月3日、ホテル業界に対し、新規の宿泊予約受付の中止と、既存予約の強制キャンセルを指示した。同日以降、宿泊が許可されるのは、必要不可欠な産業の従事者のみとなり、ホテル1軒当たりの客室稼働率の上限を15%と定めた。

(志賀大祐)

(メキシコ)

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