今後3カ月で経済活動が大幅に減少、米シカゴ連銀ベージュブック報告

(米国)

シカゴ発

2020年04月23日

米国連邦準備制度理事会(FRB)は4月15日、地区連銀経済報告(ベージュブック)(注1)を公表した。

米国中西部の一部地域(注2)を管轄するシカゴ連銀の報告によると、2020年2月下旬から3月にかけての経済活動は、新型コロナウイルスのまん延で低下しており、産業によりその程度は異なるものの、今後3カ月で経済活動が大幅に減少し、1年後においても回復途上にあると予想している。

また、個人消費は激減し、企業支出、建築や不動産業の活動、製造業における生産はわずかに減少したとしている。さらに、雇用はほとんど変化が見られないものの、小売りや接客業では給与が激減したと報告している。

項目ごとのポイントは添付資料参照。

(注1)連邦公開市場委員会(FOMC)の開催に先立ち、年8回公表されており、銀行からの報告や、ビジネス関係者などの声を基にまとめたもの。

(注2)アイオワ、イリノイ北部、インディアナ北部、ウィスコンシン南部、ミシガン南部。

(藤本富士王)

(米国)

ビジネス短信 e7dc77edb75d5c58