ガーナ、新型コロナウイルス対策進展を理由に部分的ロックダウンを解除

(ガーナ)

中東アフリカ課

2020年04月22日

ガーナのアクフォ=アド大統領は4月19日夜、国民に向けた演説外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますで、4月20日からアクラ首都圏およびクマシ都市圏の部分的ロックダウン(外出禁止措置)を解除すると発表した。ガーナでは、3月30日から3週間にわたってロックダウンを実施していた。アクフォ=アド大統領は、ロックダウン解除の理由として、ウイルスまん延を抑える早期封じ込めに成功したことを挙げた。具体的には、感染者の積極的な追跡、検査能力の強化、治療および隔離センター数の拡大、個人用保護具・消毒薬・医薬品の国内生産、感染経路の解明などが進んだと説明した。

また、これまでに濃厚接触者ら8万6,000人を対象に実施した検査のうち6万8,591件の結果が得られ、このうち1,042人が陽性(感染率1.5%)、6万7,549人が陰性で、感染者のうち99人は回復し退院、930人は施設または自宅で隔離中だ、と述べた。アクフォ=アド大統領は「検査実施件数ではガーナはアフリカの中で唯一6万件を超え、100万人当たりの検査実施件数においてはアフリカで1位だ」と強調した。

ロックダウンの制限は解除されたが、国境封鎖措置は5月4日まで2週間延長、また、会議やワークショップ、酒場、冠婚葬祭、政治集会、宗教活動、スポーツイベントなどは引き続き禁止となる。

(関根広亮)

(ガーナ)

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