eスポーツ人口世界3位のブラジルで、軍士官学校がeスポーツギルド立ち上げ

(ブラジル)

サンパウロ発

2020年04月20日

ブラジルのジャイール・ボルソナーロ大統領の母校であるアグリャス・ネグラス士官学校(AMAN)は4月11日、オンライン上でスポーツや競技を行うeスポーツの公式ギルド(オンラインゲーム上でメンバー同士の交流、情報交換を目的としたコミュニティー)を立ち上げた。eスポーツ市場に参入する目的は「将来のブラジル軍指導者の運動能力の向上」としている。

AMANギルドの最初の活動として、16日にバルブ・ソフトウエアのゲーム「カウンターストライク:グローバルオフェンシブ」(CSGO)を用いたトーナメントを開催した。CSGOは対テロ特殊部隊とテロリストとの戦いをテーマにした一人称視点対戦ゲーム。トーナメントの参加者は結果にかかわらず、認知および感情特性の向上と、集中力、戦略的思考、論理的推論を強化することができる。

また、AMANはeスポーツという新規分野をサポートしていく意思を表明している。ゲーム・eスポーツ・モバイル市場のマーケティング・リサーチ会社ニューズー社の2018年レポートによると、ブラジル国内のeスポーツ人口は2018年時点で760万人。中国と米国に次いで世界3位だ。2021年には1,260万人になると予想されており、ブラジルのeスポーツ人口は今後も増加することが見込まれる。

(山本祐也)

(ブラジル)

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