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4月25日からラマダンが開始、モスクでの集団礼拝による感染拡大に懸念

(パキスタン)

カラチ発

2020年04月27日

パキスタンで4月25日、ヒジュラ(イスラム)暦1441年のラマダン(断食月)が開始された。ラマダンはおよそ1カ月間続く。今年は新型コロナウイルス感染症が拡大している影響で、パキスタン全土で外出禁止令が出ている。しかし、政府と宗教学者は、手洗いやマスクの着用、人との距離を置くなどの標準行動基準(SOP)を厳守することを条件に、モスクで集団礼拝をすることを認めた。

医療関係者からは、集団礼拝による感染者の急増、特に信仰心の強い年配の信者が感染した場合の重篤患者の増加に対する懸念の声が上がっている。政府も、感染者数の増加によっては集団礼拝を禁止する可能性を残している。

ラマダン月の営業停止は商店への経済的打撃が大きい見込み

ラマダンはイスラム教徒にとって特別な月であり、一年の中で最も経済活動が活発化する時期である。通常であれば、日没後の最初の食事(イフタール)を家族や親戚、友人と盛大に食べる。ラマダン中は夜の外食も増え、飲食店は多くの人でにぎわう。また、ショッピングセンターへの来客数も増加し、店側にとっても、この時期が繁忙期である。

しかし、カラチを州都とするパキスタン南部のシンド州では、4月30日までの外出禁止期間中は、午後5時から翌朝の午前8時までの夜間は、原則外出禁止としている。また同州政府は4月23日、ラマダン期間中の商業施設の営業禁止、電子商取引(EC)やオンライン上のビジネスは午前9時から午後3時まで許可、飲食店はホームデリバリーのみ午後5時から午後10時まで許可、タラウィー(夜の礼拝と翌朝の礼拝の間に行われるラマダン月だけの特別な礼拝)は家庭で行うことなどを決定した。特にラマダン期間中の商店の営業禁止に対する反発が大きく、商業関係者から州政府に対し、営業再開の許可を求める強い声が上がっている。

パキスタンでは、新型コロナウイルスの累計感染者数が1万2,723人(4月26日時点)で、毎日500人から700人の新規感染者が発生している。

(山口和紀)

(パキスタン)

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