コロンビア石油公社、みずほ銀行などから6億6,500万ドルを調達

(コロンビア)

ボゴタ発

2020年04月21日

コロンビア石油公社(エコペトロール)は4月16日、みずほ銀行とカナダのスコシア銀行から計6億6,500万ドルの融資を受けたと発表した。内訳はみずほ銀行が2億3,500万ドル、スコシア銀行が4億3,000万ドルで、融資期間は5年間。エコペトロールはこの融資により手元流動性を確保し、2020~2021年の投資計画を推進させる。

融資の背景には石油価格の下落と新型コロナウイルスによる危機がある。エコペトロールは3月、コスト削減と手元資金確保のため、2020年の投資額を12億ドル減額すると発表していた。当初45億ドルから55億ドルの投資計画だったところを2割以上減額し、33億ドルから43億ドル規模の投資にとどめる。なお生産量は日量76万バレルを維持する計画だ。

エコペトロールの株価は年初に3,300ペソ(約89円、1ペソ=約0.027円)から3,400ペソ台で推移していたが、原油相場の急落にともない、3月18日には終値1,300ペソまで落ち込んだ。4月に入り2,000ペソ台前半に上昇したものの、年初から40%近く下落したことになる。

格付け大手フィッチ・レーティングスは4月3日、同社の格付けを「トリプルB」から「トリプルBマイナス」に格下げした。見通しは「ネガティブ」に据え置いた。

(茗荷谷奏)

(コロンビア)

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