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米小売売上高、3月は新型コロナウイルス感染拡大の影響で過去最大の減少幅に

(米国)

ニューヨーク発

2020年04月20日

米国商務省の速報(4月15日付)によると、3月の小売売上高(季節調整値)は前月比8.7%減の4,831億ドルと、統計開始(1992年)以来最大となる減少幅を記録した(添付資料表参照)。なお、2月の売上高は0.5%減(速報値)から0.4%減に上方修正された。

米国内の小売業者は、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、3月半ば以降、実店舗の臨時閉鎖や営業時間の短縮(2020年3月24日記事参照)を進めており、幅広い業種で売り上げが落ち込んだ。米保険会社ネイションワイドのシニアエコノミスト、ベン・エアーズ氏は「国全体が自宅待機令や社会的距離政策に適応していたことから、3月は小売販売にとって困難な月だった」と指摘した(「フォックス・ビジネスニュース」4月15日)。

自動車・同部品、フードサービスなどが押し下げ要因に

業種別にみると、自動車・同部品が前月比25.6%減の793億ドルと、全体を最も押し下げた。次いで、フードサービスが26.5%減の486億ドル、衣料が50.5%減の111億ドルとなった。自動車・同部品に関しては、多くの販売店が営業停止となり、売り上げが大きく減少した(2020年4月9日記事参照)。前出のベン・エアーズ氏は、「多くの自動車ディーラーが完全に営業を停止しており、オンラインで営業を続けていた店も通常より顧客数が少なかった」と述べた。

売り上げが増加した業種をみると、食品・飲料が前月比25.6%増の821億ドルと、全体を最も押し上げた。次いで、総合小売りが6.4%増の638億ドルだった。

民間調査会社コンファレンスボードが3月31日に発表した3月の消費者信頼感指数は120.0と、2月(132.6)より12.6ポイント減少した。内訳をみると、現況指数は167.7(2月:169.3)と1.6ポイント減少し、6カ月先の景況見通しを示す期待指数は88.2(2月:108.1)と19.9ポイント減少した。

コンファレンスボードの経済指標シニアディレクターのリン・フランコ氏は「現況指数は(3月半ば以降に)新規失業保険申請件数が急増するまで比較的強い状態が続いていたが、新型コロナウイルス感染拡大の深刻化や金融市場のボラティリティの著しい高まりを受けて、景気や雇用の見通しをめぐる不確実性が高まっている」とした。また先行きについて、「3月の指数低下は、一時的なショックというより、深刻な景気後退(にあること)を示しており、今後さらに(指数の)低下が続くのは間違いない」と指摘した。

(樫葉さくら)

(米国)

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