米ロサンゼルス港湾、3月の貨物取扱量が前年同月比30%減少

(米国)

ロサンゼルス発

2020年04月16日

米国最大級の貿易港であるカリフォルニア州ロサンゼルス港とロングビーチ港の両港湾は、それぞれ3月のコンテナ取扱量を発表した。ロングビーチ港(4月7日発表)の取扱量は51万7,663TEU(注)と前年同月比6.4%減となった。ロサンゼルス港(4月8日発表)の取扱量は44万9,568TEUと同30.9%減となり、2009年2月(同32.6%減)以来の大幅な減少となった。

ロサンゼルス港湾局のジーン・セロカ局長は4月9日、ウェブサイトのビデオメッセージで、米国内の需要について「多くの小売業者が米国経済の見通しが明確になるまで発注を先送りしたり、キャンセルしており、レストランの閉鎖による需要の低下もみられている」と述べた。

ロサンゼルス港湾は、4月1日に港湾職員の1人が新型コロナウイルスの検査で陽性となったことから、港湾を一時的に閉鎖したが、現在は通常どおり稼動している。港湾設備の除菌など、港湾内での作業員への感染予防策を強化している。

(注)1TEU:20フィートコンテナ換算。

(サチエ・ヴァメーレン)

(米国)

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