上海市がオンラインエコノミーの推進方案を発表

(中国)

上海発

2020年04月17日

上海市は、新たな経済発展を目指すべく、4月13日に「上海市オンライン新エコノミー発展促進行動方案(2020~2022年)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」(以下「方案」)を発表した。方案は、100社以上のイノベーション企業の育成、オンライン新エコノミーの応用、オンラインブランド商品やサービスを作り出すことなどを主要目標としている。

オンライン新エコノミーとは、人工知能、5G、インターネット、ビッグデータ、ブロックチェーンなどの技術を、生産製造、ビジネス金融、コンテンツ産業、教育・健康および流通移動などの分野と深く融合させた新業態を指す。

方案では無人工場、遠隔勤務、オンライン金融サービス、オンライン文化娯楽、オンライン展覧展示、生鮮EC小売、「無接触」配送など12分野を重点発展領域に指定し、支援する。また、2022年末までに、上海市を、全国をリードする国際影響力のある「オンライン新エコノミー」の中心とする目標を掲げる。

オンライン新エコノミーの推進で経済変革を促す

新型コロナウイルスの感染拡大により、生鮮食品のコールドチェーン、遠隔医療、オンラインビデオなどの領域は著しい成長を遂げ、多くの潜在的な新興消費が呼び起された。

製造業は人件費の高騰や人材募集難といった問題に直面している。労働集約型産業では今回の感染拡大の影響により、上海市外の労働力の移動が制限され、従業員は長期間の隔離を強いられた。上海市はオンライン新エコノミーの推進で、工場の無人化モデルを推進する(4月3日「解放日報」)。

(侯恩東)

(中国)

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