外出禁止措置を5月3日まで延長、大規模イベントは8月31日まで禁止

(ベルギー)

ブリュッセル発

2020年04月20日

4月15日に開催された国家安全保障評議会の決定を受け、ベルギー連邦政府は同日、新型コロナウイルスの感染拡大に対応するために、外出禁止措置を5月3日まで延長する旨を発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。3月18日に開始された同外出禁止措置(2020年3月19日記事参照)は、3月27日に既に延長外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますされており、今回で2度目の延長となる。

発表によれば、日曜大工・園芸店は、(営業が許可されてきた)食料品店と同様の条件の下、(感染拡大防止のための)安全な距離を保つ措置を講じた上で営業を再開できる。また、老人ホームやケアセンター、障害者施設の入居者は、過去2週間に新型コロナウイルス感染症の症状がみられない場合、指定された1人の近親者の訪問を受けられる。同条件は、単身で居住し移動できない者へも適用される。一方で、外出禁止に関する基本的な措置は維持されるため、引き続き取り締まりは行われる。

国家安全保障評議会は来週から、5月初旬に段階的な外出禁止措置の解除を開始するための次の段階を議論する見込みだ。また、段階的な解除にはマスクの着用が重要な役割を果たすとして、特に国産のものを含む布製マスクが解除時に推奨されることにも言及している。国家安全保障評議会は、ベルギー政府が制限措置の緩和戦略を担当する専門家グループ(GEES、4月6日に政府が設置外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)の提言を取り入れながら、商業施設やカフェ、レストラン、学校などの再開のための条件や時期を検討していく。フェスティバルなどの大規模なイベントの開催は、今回の発表で8月31日まで(同日を含む)禁止とした。

企業の勤務環境については、産業ごとに合意が成立するまでは、既存の措置が適用される。各々の合意の目的は、通常の企業活動をできる限り早く可能とすることとなる予定だが、当面は引き続きテレワークが優先される。

(大中登紀子)

(ベルギー)

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