知日派のエル・フェルダウス氏が文化・青年・スポーツ相に就任

(モロッコ)

ラバト発

2020年04月13日

知日派で知られるオトマン・エル・フェルダウス氏が4月7日、モハメッド6世国王から文化・青年・スポーツ相に任命された。同日、同相兼政府報道官を務めていたエル・ハッサン・アブヤバ氏が解任されたことに伴うもの。エル・フェルダウス氏は2017年から産業・投資・貿易・デジタル経済相付投資担当閣外相を、当該ポストが廃止される2019年10月まで務め、在任期間中に3回訪日するなど、日本企業誘致に尽力してきた。同相は1979年生まれの41歳で、大手会計事務所(PwC)、コンサルタント会社で監査役やコンサルタントとしてキャリアを形成した。

アブヤバ氏が兼任していた政府報道官はサイード・アムザジ国民教育・職業訓練・高等教育・科学研究相が兼任することとなった。現地報道によれば、アブヤバ氏は記者会見などでの対応ミスが目立ち国王から更迭されたとされる。特に2019年10月に政府報道官として初めて対応した際に、記者からの全ての質問に明確に答えられなかった点、国会答弁中の質問に対して別の原稿をそのまま読み上げてしまったことなどが主な原因とされている。

(大野晃三)

(モロッコ)

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