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マスク、人工呼吸器の国内生産を増大、脱中国依存に向け

(フランス)

パリ発

2020年04月03日

マクロン大統領は3月31日、マスク、人工呼吸器など戦略的な資機材の国内生産を拡大し、中国への依存を減らして国家主権を取り戻す意向を示した。

新型コロナウイルス感染症拡大を受け、マスクの国内消費量は週当たり400万枚から4,000万枚に急増しているが、当初の備蓄は海外、特に中国からの容易な調達を見込んでいたため、1億4,000万枚しかなく、大統領はまずはマスクの大量輸入が急務だとしつつ、「今回の危機はわれわれに、特定の資機材について、その戦略性ゆえに欧州主権が必要であることを教えた。(海外)依存度を引き下げ、長期的な供給を確保するために国内生産を増やす」と述べた。

その上でサージカルマスクとFFP2規格マスクの国内生産能力を危機以前の週当たり330万枚から4月末までに1,000万枚と3倍以上に拡大するとした。フランスは国内に4つの製造拠点を持つが、国内生産の4分の3を占めるコルミオペン(KOLMI-HOPEN)のサンバルテレミダンジュ工場では従業員を50%増員し、24時間無休体制で稼働。ここ数週間で生産量を倍増したが、さらに新たな生産設備を導入する。

これと並行して、自動車部品フォレシア、タイヤ製造ミシュラン、小売流通アンテルマルシェなど複数の企業が同時期にマスク生産を開始することで、4月末までに国内生産能力は週当たり1,500万枚に達する。大統領は2020年末までに完全な自給自足を目指すとした。

職業感染予防のために消防士や警官、スーパーマーケットのレジ係などが着用する非医療系マスクについても、国内の繊維メーカーなど複数の企業が提案した85のプロトタイプを認証。向こう3〜4週間で1日に100万枚を供給する体制をつくる。

他方、人工呼吸器については、フランス唯一のメーカーであるエアリキードを中心に、自動車PSAグループ、自動車部品バレオ、電気・電子機器シュネデール・エレクトリックなどがコンソーシアムを形成、5月中旬までに1万台の人工呼吸器を生産する。

大統領はフランス公衆衛生局に40億ユーロを拠出し、医薬品、マスク、人工呼吸器の大規模な供給に充てるとした。世界市場での需給逼迫を鑑み、フランスおよび欧州における自給能力の引き上げに取り組む。

(山崎あき)

(フランス)

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