消費喚起のため、広東省各市で総額10億元超の消費券配布

(中国)

広州発

2020年04月28日

新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、消費の落ち込みが深刻化する中、消費を刺激するため、広東省各市の政府は市民に発行総額600万元(約9,000万円、1元=約15円)から2億元の消費券を配布している(添付資料表参照)。4月25日時点で、各市が既に配布した消費券ならびに今後配布予定のものを合計すると、広東省全体で総額10億元を超える。

各市の消費券1枚当たりの金額は、10元、20元、50元に設定されている。市民はアリペイやウィーチャットのアプリで電子消費券を受領し、主に飲食、農産品購入、観光などに使うことができる。また、深セン市羅湖区は新車購入者に対し、総額で1,000万元の商品券も配布している。

農村部の消費喚起に注力

広東省発展改革委員会などは4月15日、農村部住民の消費を刺激するため「広東省農村の消費促進に関する若干の措置」を発表した。2020年12月31日までに、農村部で自動車や、4Kテレビ、エアコン、洗濯機、冷蔵庫、パソコン、携帯電話、炊飯器、給湯器といった8品目の購入に対し補助金(「汽車下郷」推進策、「家電下郷」推進策)を支給する措置を打ち出しており、農村部の消費促進にも力を入れる。

(郭冬梅)

(中国)

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