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アルジェリア、新型コロナウイルス対応で医療器具などの安定供給目指す

(アルジェリア)

パリ発

2020年04月16日

アルジェリア政府は4月14日時点で、新型コロナウイルスの感染者数が累積2,070人、死者が326人と発表した〔アルジェリア通信(APS)4月14日〕。国内の感染拡大が続く中、政府は3月27日、中国政府の寄付としてマスクなどの個人防護具(PPE)や人工呼吸器などを初めて受け取り、さらに医療器具の輸入を拡大しているとしている。

アブデルマジッド・テブン大統領は3月31日、サージカルマスク1億枚、PCR検査キット3万個を中国メーカーに発注し、4月上旬から納入が始まっており、必要に応じてさらに発注するとした。また、アブドッラハマーン・ロトゥフィ・ジャメル・ベンバーマッド製薬産業特命担当相は4月2日、大統領の指示に基づき、医療器具の輸入を加速させるため、該当する品目を輸入する民間企業および政府系公社を対象に、通関など輸入に関する全ての手続きを一時的に簡素化する措置を導入したと発表した。

輸入拡大だけでは国内需要に十分対応できないため、PPEおよび薬剤の国内生産の拡大を目指す動きも出ている。フェルハット・アイト・アリ・ブラハム産業・鉱業相は4月1日、消毒剤、PPEなどを現地で製造している民間企業および国営公社を対象に、原材料輸入の際、輸出入取引に必要な公認銀行での手形支払場所指定(Domiciliation)や通関などの手続き簡素化を一時的に適用すると発表した。

このような中、従業員数8,000人、国内23カ所の製造拠点を有する国営繊維・革公社ジェテクス(GETEX)は、新型コロナウイルス予防マスク製造を開始すると発表した。産業・鉱業省は4月13日、同社製品のサイズ、原材料などを記載した仕様書を公表し、国内で製造に関心がある企業に提供している。また、同省傘下の国営電子産業公社(ENIE)は、メドトロニック(アイルランド)が設計仕様書を一般公開している人工呼吸器の製造を開始すると発表した。ENIEは独自の自動バッグバルブマスクの設計および製造も開始する。

アルコール消毒液については、国内で製造許可を取得した企業は45社に達し、新たにアルジェリア大手製薬公社サイダル(SAIDAL)も4月上旬に生産を開始したと発表。同社は、新型コロナウイルス治療への使用で注目を集める抗マラリア薬ヒドロキシクロロキンも、政府が3月23日に使用を許可したため、大量生産に着手しようとしている。地場民間企業CPCMファルマも70万箱を製造する予定で、両社は現在、インドなど海外のサプライヤーから原材料調達を調整している。

アルジェリア政府は、PPEの大量輸入を急きょ行い、同時に輸入への依存度を引き下げ、医療器具の長期的・安定的な供給を確保することに取り組んでいる。

(ピエリック・グルニエ)

(アルジェリア)

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