バングラデシュ中銀、輸出型企業向け特別ローンの概要発表

(バングラデシュ)

ダッカ発

2020年04月13日

バングラデシュ中央銀行は4月2日、新型コロナウイルスに係る経済対策のうち、輸出型企業向け特別ローン制度〔500億タカ(約650億円、1タカ=約1.3円)〕を発表した(添付資料参照、ジェトロがベンガル語から英語に仮訳)。概要は以下のとおり。

(1)申込条件

  • 輸出型企業であること。輸出型企業の定義は、販売製品の80%を輸出している企業を意味。
  • 従業員給与(2019年12月から2020年2月まで)の支払いを完了しており、かつ縫製品製造業・輸出業協会(BGMEA)、ニット製品製造業・輸出業協会(BKMEA)などの関連機関からの保証を受けられること。

(2)融資金額

  • 全従業員の3カ月分の給与支払資金であり、個々の企業により異なる。

(3)取扱期間

  • 借入期限:2020年6月
  • 返済期限:2022年6月(※)借り入れ後6カ月間の返済猶予期間あり。返済は2021年1月から上記期限までに返済。返済方法については最大18回の分割返済が可能。

(4)適用利率

  • 0.00%(※)市中銀行は利用企業に対し、1度に限り、サービスチャージ(2.00%)の請求が可能。

(5)申し込みから利用までの流れ

  • 申請書、約束手形の2種類を市中銀行に提出。市中銀行は別途、当該企業のローン返済に係る貸借表を中央銀行に提出。
  • 審査完了後、市中銀行は、融資申込企業の2019年12月から2020年2月までの全従業員の給与の平均額を申請企業に代わり従業員へ直接支払う。(※)利用企業の各従業員はモバイル金融サービスのアカウントを開設する必要がある。

この特別ローンの利用に当たり、日系企業にとっては上述の「関連機関からの保証」が1つの障害となる可能性があるが、申請に向け取引銀行との調整を開始する日系企業も出始めている。このローンが昨今の自宅待機要請や一部都市・地域の封鎖により、工場の稼働停止に追い込まれている日系企業への1つの救援策となるよう、今後の運用状況を注視する必要がある。

(山田和則、安藤裕二)

(バングラデシュ)

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