国際商業旅客便の受け入れ停止期間、5月7日まで再延長

(バングラデシュ)

ダッカ発

2020年04月30日

バングラデシュ航空局は4月27日、新型コロナウイルス感染対策として4月30日までとしていた16カ国・地域〔バーレーン、ブータン、香港、インド、クウェート、マレーシア、モルディブ、オマーン、カタール、サウジアラビア、スリランカ、シンガポール、タイ、トルコ、アラブ首長国連邦(UAE)、英国〕からの商業旅客便の受け入れ停止措置を5月7日まで延長すると発表PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)した。バングラデシュ政府が自宅待機要請と政府機関・オフィスの原則営業停止措置を5月5日まで延長したことを受けたもの(2020年4月27日記事参照)。

現在、国際商業旅客便は中国からのみ受け入れており、チャーター便以外の日本への帰国手段は閉ざされている。英国や米国、オーストリアなどの大使館はチャーター便を運航し、バングラデシュに在留する自国民を帰国させている。日本については、4月30日にダッカ日本商工会とダッカ日本人会が第2便となる成田空港へのチャーター便を運航する。

日系旅行会社HISダッカ支店によると、タイ航空は6月30日までの運休予定を発表しており、マレーシア航空とシンガポール航空は再開時期が未定で、新型コロナウイルスの感染拡大状況によっては運休期間が長引く可能性があるという。また、現時点では香港やシンガポールはトランジット禁止、タイ航空は搭乗時に同ウイルス陰性証明書の提示が必要で、運航が再開されたとしても、その時点で利用できないケースも予想される。

当地での4月28日の感染者は1日当たり過去最大の549人、死者は3人確認され、累計感染者数は6,462人、うち死者数155人となっており、感染が拡大している。

(安藤裕二)

(バングラデシュ)

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