主要都市の24時間の外出禁止措置を発表

(サウジアラビア)

リヤド発

2020年04月07日

サウジアラビア国営通信(SPA)は4月6日夜、内務省の公式情報として、首都リヤドを含む主要都市における24時間の外出禁止措置を実施することを報じた。本措置は、発表があった6日より適用され、リヤドのほか、タブーク、ダンマン、ダーラン、ホフーフ各市の全域およびジッダ、タイーフ、カティーフ、コバール各県の全域が対象となる。

外出禁止期間中は、医療措置および食料品の購入のみ、午前6時から午後3時までの間、居住地域内の外出のみ認められる。自動車での移動については、運転手に加えて1人のみに制限される。また商業活動については、医療施設、薬局、食料品店、ガソリンスタンド、銀行サービス、機械・機器の保守および運用工事、配管技術者、電気および空調、配水サービスおよび下水タンク処理を除き禁止される。

4月6日時点のサウジアラビアの新型コロナウイルス感染者数は、2,605人(前日より203人増)となっている。サウジアラビアは、感染拡大防止に向けた取り組みを先んじて実施しており、国内の感染者数が562人だった3月23日に国内全域における夜間(午後7時から午前6時)の外出禁止措置を発表している。

外出禁止措置のほか、国際線、国内線、バス、タクシー、鉄道の運航停止や、居住州外への移動禁止などの措置を実施していることから、爆発的な感染拡大にはつながっていない一方、3月24日以降の新規感染者数は、毎日100~200人前後で推移している。そのような状況を踏まえ、より一層の予防措置および予防措置のレベル引き上げのため、今回の24時間の外出禁止措置が実施されたもようだ。

(佐々木宏行)

(サウジアラビア)

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