バングラデシュ政府、医薬品などの輸入に係る特例措置を実施

(バングラデシュ)

ダッカ発

2020年04月15日

バングラデシュ政府は、新型コロナウイルスの感染拡大対策として輸入に係る各種特例措置を発表、即日実施した。概要は以下のとおり。

  1. 医薬品輸入における輸入者の前払い可能額引き上げ(2020年3月23日実施):輸入者が緊急品として例外的に認められる医薬品を輸入する際、前払いで資金決済を行う場合の前払い可能額は従来1万米ドルであったが、安定的な製品確保を可能にする目的から可能額を50万米ドルに引き上げた(バングラデシュ銀行発表PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます))。
  2. 医薬品輸入における支払ユーザンス(猶予期間)の延長(2020年3月24日実施):同地販売業者の資金繰りおよび供給体制の安定化を目的とし、従来90日であったユーザンスを180日に延長した(バングラデシュ銀行発表PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます))。
  3. 工業用原材料輸入における支払ユーザンスの延長(2020年3月23日実施):上記2.の目的と同様、同地企業の資金繰り安定化に加え、マスクや医療用防護服などの感染対策に係る製品の製造推進の一環とし、従来180日であったユーザンスを360日に延長した(バングラデシュ銀行発表PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます))。

いずれの措置も有効期限は2020年9月30日までとされている。

上記の措置に加え、国家歳入庁はマスクや防護服などの特定製品の輸入に係る全ての税金を免除するとともに、当該輸入に限り、薬事管理局から異議なし証明書(No Objection Certificate:NOC)を取得することで、本来事前に必要な許認可を免除可能とし輸入を許可する措置を3月22日発表し、即時実施した。またジェトロの調査によると、薬事管理局外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますの窓口は現在、新型コロナウイルス対応として、毎日稼働しているもようだ。

なお、4月13日時点の当地の新型コロナウイルス感染者は計621人、うち死者は34人と発表されている。

【薬事管理局の連絡先】

  • 電話番号:+880-01722903474
  • Eメール:sabrinayesmin222@yahoo.com
  • Eメール:dgda.gov@gmail.com

(山田和則、安藤裕二)

(バングラデシュ)

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