米国農務省(USDA)2020年の穀物などの作付け動向を発表

(米国)

シカゴ発

2020年04月03日

米国農務省(USDA)は3月31日、2020年の穀物などの作付け動向を発表した。主な品目の作付け動向は以下のとおり。なお、3月の最初の2週間で実施されたアンケートを基にしているため、新型コロナウイルスの全ての影響は反映されていない。

  • トウモロコシ:9,700万エーカー(前年比8%増加)
  • 大豆:8.350万エーカー(前年比10%)増加)
  • 小麦:4,470万エーカー(前年比1%減少)
  • 綿:1,370万エーカー(前年比1%未満の減少)

トウモロコシの作付面積については、市場の予測よりも大きかったことから、驚きの声が上がった。ミズーリ大学のエコノミスト、パットウェストホフ氏は3月30日、最近のとうもろこし価格の下落や小麦の価格の上昇を受けて、USDAや市場の予測よりも、トウモロコシの作付けを減少させ、小麦への生産シフトが起きる可能性があると述べた。

また、USDAは同日、2020年3月1日時点の穀物の在庫量についても以下のとおり発表を行った。

  • トウモロコシ:79億5,000万ブッシェル(前年比8%減少)
  • 大豆:22億5,000万ブッシェル(前年比17%減少)
  • 小麦:14億ブッシェル(前年比11%減少)

(藤本富士王)

(米国)

ビジネス短信 1a127b41c583cf1c