政府が特別基金創設やマスク増産など対応を積極化

(モロッコ)

ラバト発

2020年04月14日

モロッコでは新型コロナウイルスの感染拡大が続いている。。

モハメッド6世国王が3月15日に新型コロナウイルス対策のための特別基金を創設することを発表した後、4月7日までに企業、政府機関、資産家などが約337億ディルハム(約3,876億円、1ディルハム=約11.5円)を拠出した。主要な拠出元、拠出額は以下のとおり(4月7日、Afrique Advisors)。

  • EU 50億ディルハム
  • モロッコ国営リン鉱石公社(OCP) 30億ディルハム
  • アルマダ 20億ディルハム
  • ハッサン2世基金 10億ディルハム
  • アフリキア 10億ディルハム
  • ムーレイ・ハフィド・エル・アラミ産業・貿易・グリーン経済・デジタル経済相 2億ディルハム

4月7日には感染防止対策として、屋外でのマスク着用が義務化された。同日にエル・アラミ産業・貿易・グリーン経済・デジタル経済相は、現在1日当たり300万枚のマスクが生産可能であり、14日までに500万枚まで生産能力を向上させることを目指すと発表した。これは、繊維会社が製造し、1枚当たりの価格は0.8ディルハムとなる。増え続ける感染者に対応するために政府は専用病床数の増加にも力を入れており、ラバト郊外に、モロッコ王立軍が160床のベッドを備えた最初の野外病院を建設した。

(大野晃三)

(モロッコ)

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