現代自動車、コロナウイルス感染などで実質減益に

(韓国)

ソウル発

2020年04月28日

韓国の現代自動車は4月23日、2020年第1四半期(1~3月)の業績(連結ベース)を発表した。それによると、売上高は前年同期比5.6%増の25兆3,190億ウォン(約2兆2,027億円、1ウォン=約0.087円)、営業利益は4.7%増の8,640億ウォン、当期純利益は42.1%減の5,530億ウォンとなった(添付資料表1参照)。

同社は2020年第1四半期の業績について、「新型コロナウイルス感染の拡大による生産停止や需要減少による販売台数の減少を、製品ミックスの改善とウォン安ドル高が相殺」したが、「2019年第4四半期に米自動車部品メーカーのアプティブ(Aptiv)と設立した合弁会社による一時的な収益(約1,000億ウォン)を除くと、営業利益は実質減少した」とした。

世界での販売台数は、前年同期比17.9%減の87万8,000台となった。国・地域別でみると、米国が11.2%減の13万5,000台、中国が43.3%減の10万8,000台と減少し、韓国国内も13.5%減の15万9,000台に落ち込んだ(添付資料表2参照)。

今後の事業環境について、同社では「第2四半期も新型コロナウイルスによる業績悪化が予想され、世界市場における需要減少や原油価格の変動なども不確実性を高めている」とした。

〔諸一(ジェ・イル)〕

(韓国)

ビジネス短信 1590927bcbe8c22a