バングラデシュ、新型コロナウイルス感染者2,000人を超える

(バングラデシュ)

ダッカ発

2020年04月20日

バングラデシュでは、4月18日に306人の感染者が確認され、5日連続で200人以上の感染者が確認された。感染者合計は2,144人となった。特に4月中旬以降の感染拡大が進行しており、4月12日から18日の1週間の感染確認者が感染者合計の約8割を占めている。バングラデシュ伝染病研究所(IEDCR)によると、地域別ではダッカ市での感染が最も多く(全体の45%)、年代別では21歳~30歳の若年層が最も多い(全体の27%)という。感染拡大を受け、各機関は対応に追われている。

縫製品製造者・輸出者組合(BGMEA)は、休業措置期間が明ける4月26日から工場を再開すると表明していたが、ここ数日の感染拡大を受けて、表明を撤回し、各会員を対象に再開希望に関する調査を実施している。BGMEAの会員によると、調査項目に「工場の再開希望日」があり、3択(4月26日、5月2日、6月1日)での回答になっているとのことから、業界団体も工場再開のタイミングを決めかねているもようだ。

ダッカ都市警察は4月18日、市民に向け、緊急時を除き車両での外出を控えるよう再度通知した。道路交通法に従い、明確な理由なく違反した者には、3カ月間の禁固刑または1万タカ(約1万3,000円、1タカ=約1.3円)の罰金を科す。ダッカ都市警察は休業期間中(3月26日から4月17日)に3,445件を取り締まり、634万タカ(約824万2,000円)を徴収している。日系企業の駐在員も、引き続き自宅待機の徹底や緊急時以外の外出を控えるなどの対策を講じる必要がある。

(安藤裕二、山田和則)

(バングラデシュ)

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