新型コロナウイルス対策で国際線旅客便を一時運航停止

(モロッコ)

ラバト発

2020年03月18日

3月15日、モロッコ外務・アフリカ協力・在外モロッコ人省は、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、すべての国際線旅客便の一時運航停止を発表した。なお、前日の14日までに政府が一時運航停止を発表していた区間(モロッコとの往復)は以下のとおり。

  • 3月9日:イタリア
  • 3月13日:アルジェリア及び、スペイン、フランスの各フライトと旅客海上交通
  • 3月14日:ドイツ、オランダ、ベルギー、ポルトガル、オーストリア、デンマーク、ギリシャ、スイス、スウェーデン、ノルウェー、トルコ、レバノン、エジプト、バーレーン、アラブ首長国連邦、オマーン、ヨルダン、チュニジア、セネガル、モーリタニア、ニジェール、マリ、チャド、カナダ、ブラジル

今回の発表では当該措置の適用期間は明らかにされていないが、在モロッコ日本国大使館の調べでは、16日もエールフランス、カタール航空など一部のフライトは運航された模様だ。今後の動きに関しては不透明な部分もあり、航空会社、旅行会社、空港のフライト情報などの随時確認が必要だ。

また、モロッコ内務省は16日正午頃、同日18時から新たな通知があるまでの間、カフェ、レストラン、映画館、劇場、パーティー会場、クラブ、スポーツ施設、ハマム(公衆浴場)、遊戯場および地域の運動場の閉鎖を発表した。スーパーマーケット、パン屋などの生活物資を販売する店舗は営業を続けているほか、ラバト市内には持ち帰りおよび配達のみで営業を続けるレストランもある。17日時点では、ラバト市内では当該措置による大きな混乱は見られない。

現地報道によれば、17日現在の感染状況は国内で38人、死者は2人。感染者のうち1人は回復したと報じられている。

(大野晃三)

(モロッコ)

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