中銀、1月末の総外貨準備高を864億ドルと発表

(フィリピン)

マニラ発

2020年03月02日

フィリピン中央銀行(BSP)は2月7日、1月末時点の総外貨準備高(GIR)は、国全体の輸入額の7.6カ月分、短期対外債務の5.43倍に相当する864億2,290万ドルになったと発表した。12月末時点から1.6%(14億1,660万ドル)減、前年同月からは4.8%(39億3,580万ドル)増となった。

1月末時点のGIRの内訳は、海外投資(外貨建て債券)が739億7,000万ドル(構成比:85.6%)、金準備が80億1,590万ドル(9.3%)、外国為替が26億6,710万ドル(3.1%)、IMF特別引き出し権(SDR)が11億8,190万ドル(1.4%)、IMF準備ポジションが5億8,800万ドル(0.7%)だった。

GIRからBSPの短期債務を引いた純外貨準備高(NIR)は、1月末時点で864億2,000万ドルとなり、12月末から14億2,000万ドル減少した。

GIRは十分な流動性を保っており、通貨ペソの為替相場の安定性が担保されていると考えられる。

(坂田和仁)

(フィリピン)

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