カナダ各州政府、新型コロナウイルス感染拡大防止へ向け施策を発表

(カナダ)

トロント発

2020年03月19日

カナダ連邦政府は3月16日、新型コロナウイルスの感染拡大を受け米国民以外の外国人の入国制限措置を発表したが(2020年3月18日記事参照)、州政府や自治体でも感染拡大の防止に向けて動いている。

オンタリオ州のダグ・フォード州首相は3月16日、新型コロナウイルスにより隔離または検疫の対象となったり、学校や保育園の閉鎖を受け、子供の世話のために仕事から離れる必要がある従業員に雇用保護休暇を提供する法律を導入する予定だと発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。この法律が施行されれば、同州で最初に新型コロナウイルスが発見された1月25日にさかのぼって、当該休暇を取得中に雇用保険の疾病手当を申請できるとした。トロント市は同日、レストラン、バーはテイクアウトとデリバリーのみの営業とし、ナイトクラブ、映画館、劇場は一時的閉鎖するよう求め、一般市民に対しても、極力外出しないよう勧告PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)している。百貨店や小売店の中には、営業時間を短縮するなどの対応するところも出てきた。トロント市内の一部のクリニック(診療所)も4月5日まで休診を決めている。

ケベック州ではフランソワ・ルゴー州首相が3月13日、バーや映画館などをはじめ、民間・公共施設の営業停止を3月30日まで命じ、レストランやカフェは客数を収容可能人数の半分に抑えるよう要請外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。

(飯田洋子)

(カナダ)

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