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国際・国内路線とも運航停止や減便相次ぐ、政府は航空会社への救済策を近く発表へ

(ブラジル)

サンパウロ発

2020年03月18日

新型コロナウイルスの感染拡大を受け、ブラジルを離発着する航空路線の運航停止や減便が、国際線、国内路線を問わず相次いでいる。欧米での感染拡大に伴う入国制限措置や、ブラジルを始めとする南米諸国での感染拡大や検疫措置強化で乗客が減少しているからだ。

ブラジルへ就航するアメリカン航空は3月16日、「3月6日~5月6日まで国際路線を75%削減し、加えて米国内各都市とサンパウロ、リオデジャネイロ、マナウスのブラジル各都市を結ぶすべての国際路線を運休する」と発表した。

チリ資本のラタン(LATAM)航空は、イタリアでの感染拡大を受けて、3月2日~4月16日までミラノ・サンパウロ間の国際路線を運休した。同社は3月12日、「4月1日~5月30日まで欧米と南米諸国間の30%の国際線を削減する」と発表している。ブラジルの格安航空会社であるアズール(Azul)航空も3月12日、「国際線を2割から3割削減する」と発表した。

タルシオ・ゴメスデ・フレイタス、インフラ相は3月14日、「国際線の5割と国内線の3割のフライトが既にキャンセルになっており、2週間後には国際線の運休便は7割、国内線は5割に達する」との見通しを自身のブログで明らかにしている。

現在の航空会社各社の運行状況につき、当地日系旅行業関係者は「会社が間引き運行している事例や、定員が少なく突然キャンセルになる事例がある」と述べている。一方、「これまで航空会社各社は、空港発着枠を失わないために顧客が少なくなっても運行を継続していたが、各社の収益悪化を受けてブラジル政府も運行停止を容認せざるを得ない状況になっている」とし、今後については「ブラジル離発着のフライトは国際線、国内線を問わずキャンセルがさらに増え、予約が取れていても、実際にその飛行機が飛ぶかどうかは分からない」と語っており留意が必要だ。

ブラジルでは、消費者保護法により、航空会社の都合によるフライトキャンセルは、キャンセル料なしにフライトの変更や払い戻し(払い戻し手数料あり)が可能だ。新型コロナウイルスの感染拡大を受けた今回もその対象となるため、ブラジル航空会社各社の収益悪化に拍車が掛かっている。

自体の悪化を受けブラジル政府は、(1)航空会社が政府に納税するPIS(社会統合基金)/COFINS(社会保険融資負担金)の3カ月支払いを中断、(2)航空会社への長期融資の策定、(3)政府系金融機関(ブラジル銀行、連邦貯蓄銀行、国立経済社会開発銀行(BNDES))による運転資金ファイナンス供与、(4)空港利用料の支払い中断、などの救済策を近く発表することを明らかにしている。

(大久保敦)

(ブラジル)

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