ロシア政府、国際航空旅客便の運航を3月27日から停止

(ロシア)

欧州ロシアCIS課

2020年03月27日

ロシア政府は3月25日、新型コロナウイルスの国内感染拡大防止に向け3月27日以降、ロシアとの国際航空便の運行を停止すると発表した。

連邦航空庁は3月27日午前0時よりロシアより外国へ、また外国からロシアへの定期便およびチャーター便の運航を停止する。ただし、新型コロナウイルス感染拡大にともなう、ロシア国民(ロシア外務省が作成するリスト基づく者)、外国人の帰国便、貨物、郵便、衛生、人道に関わる輸送便、メンテナンス用の航空機の運航、ロシア領土での燃料補給のためのトランジット便(乗務員の交代)、政府の個別の決定による運航便は対象外とする。運行停止期間は発表されていない。

本発表は、世界保健機関(WHO)によるパンデミック宣言を受け、ロシアを含め世界170カ国で感染が拡大している新型コロナウイルスの感染拡大速度の速さ、また、個々の国々で、非常事態体制および国際航空便の停止措置が導入されていることに基づくもの。

モスクワのシェレメチェボ国際空港は3月26日、日本便などが発着するターミナルDを4月1日より一時的に閉鎖すると発表した(ターミナルEおよびCは既に閉鎖。2020年3月25日記事参照)。また、ターミナルFの一部も3月27日から閉鎖となる。これにより国際便はターミナルF、国内便はターミナルBに集約される。シェレメチェボ国際空港は、今回の閉鎖について、新型コロナウイルス感染拡大防止のための措置であるとともに、利用客減少によるものと説明している。

(秋塲美恵子)

(ロシア)

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