日本のデザイン製品、東南アジア最大の市場へアピール

(インドネシア)

ジャカルタ発

2020年03月05日

ジェトロは2月20、21日、ジャカルタで日本のデザイン製品を紹介するセミナー・展示商談会「インドネシアデザイン分野ネットワーキング・商談会」を開催した。日本からはニコット、ドウシシャ、サプライズクリエイティブの3社がインドネシア市場での販売の可能性を探るため参加した。

2月20日のセミナーでは、インドネシア商業省とデザインに関係する起業家などを招いた。インドネシア市場の専門家リア・シディック氏は、インドネシアでは若い世代は「パーソナルブランディング」が消費のキーワードだと語った。また、デジタル・ビジネス・コンサルタントのトゥフ・ヌグラハ氏は、インドネシアの市場傾向としては、ブランド名そのものよりもいかに自分の好みと近いかが消費の動機であり、それを探すためにSNSが多く活用されていると述べた。

日本企業3社も自社製品を参加者にアピールした。子供靴を扱うニコットは既にタイへの輸出を行っており、新たにインドネシア進出のチャンスを検討するため参加した。蒸し暑い気候でも素足で履ける点を強調し、来場者に製品を紹介した。オーダーメイドの法被を売りとするサプライズクリエイティブは、実際の法被を見せて着てもらうことで、来場者の関心を集めた。来場者らは「クリエーティブ分野で働く人々のオフィス着として使えるのではないか」「日本の伝統的な柄とバティック(インドネシアのろうけつ染め)柄を混ぜたデザインはどうか」などと話していた。同社の杉浦勝最高経営責任者(CEO)は「漠然としていた現地市場のニーズを聞けたことで、今後の事業展開における方向性のヒントになった」と語った。

写真 セミナーの様子(ジェトロ撮影)

セミナーの様子(ジェトロ撮影)

写真 展示・ネットワーキングの様子(ジェトロ撮影)

展示・ネットワーキングの様子(ジェトロ撮影)

(北條恵理、西島和希)

(インドネシア)

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