ラトビアとリトアニアでも新型コロナウイルス感染者が発生

(ラトビア、リトアニア)

ワルシャワ発

2020年03月10日

ラトビア保健省は3月2日、同国初の新型コロナウイルス感染者を確認したと発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。患者は首都リガ出身の女性で、家族とともにイタリア・ミラノに渡航して感染したとみられている。疾病予防管理センター外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますによると、3月5日現在でウイルスの陽性反応が出たのはその1人。保健省は、感染地域〔(3月4日時点でイタリア北部(ロンバルディア州、ベネト州、エミリア・ロマーニャ州、ピエモンテ州)、日本、シンガポール、韓国、イラン、中国〕から帰国した人について、帰国後14日間以内に発熱やせき、喉の痛み、息切れなどの症状がある場合は救急番号(113)へ連絡するよう要請外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますしている。

リトアニア保健省外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますも2月28日、イタリアに渡航歴のあるリトアニア人女性を初の感染者として確認した。3月5日時点で新たな感染者はいない。同国が感染地域として指定しているのは、中国とイタリア北部(前述の4州)、香港、イラン、日本、韓国、シンガポール(3月5日時点)。国立公衆衛生センターは、14日以内に感染地域を訪れた入国者に対し、リトアニア国内での連絡先の登録を要請している。

また、リトアニアは主要3空港に国立公衆衛生センターの専門家を配置、旅行者にアドバイスを提供している。また、保健省は雇用主に対して、感染地域に渡航した従業員がいる場合は、在宅勤務の機会を与えるよう要請している。

なお、両国とも3月4日時点で、旅行者に対する入国制限は設けていない。

(吉戸翼)

(ラトビア、リトアニア)

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