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上海の小売り・サービス業、急ピッチで営業再開へ

(中国)

上海発

2020年03月09日

上海市商務委員会は2月27日、「市民生活サービス業の再開促進に関する通知外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」を発表し、市民生活と密接に関わる3大サービス業の飲食、家政、ヘアサロン・美容について、営業再開基準と新型コロナウイルスの感染拡大予防策に関するガイドラインを公表した。

飲食業に対して、体温測定や消毒などの措置に加え、店内では100平方メートル当たりの顧客密度を50人以下に抑えることを要求している。家政業に対しては、家政婦が上海市外から戻った場合、14日間隔離して健康状態を観察した上で防疫措置を徹底し、利用者とコミュニケーションを取る際には可能な限り1メートル程度の距離を保ち、利用者の家庭とは分けて食事を取るよう求めている。ヘアサロン・美容業では、散髪サービスにとどめ、パーマやヘアカラーなど長時間かかるようなサービス提供は一時停止するとともに、予約などを通じて入店制限を行う。

2月29日の上海市商務委員会の記者会見で劉敏副主任は、同日までの上海市内のスーパーマーケットの営業再開率はほぼ100%に達したとコメントした。ショッピングモールと百貨店は95%程度、コンビニは91.4%、Eコマース業界の主要な企業は既に全社が復帰しているという。

劉副主任はまた、上海市の主食や副食品(注)市場の供給は十分にあることを強調した。主要農産物卸売市場に関するデータによると、上海市の野菜卸売量は1日平均6,500トン、豚肉の卸売量は1日に8,000頭相当以上。重点的にモニタリング対象となっているスーパーマーケットの売り場データによると、日常生活に必要な食料や食用油、野菜、卵などは十分に供給されており、消毒液などの商品も在庫が安定している。京東、天猫スーパーなどの主要ECプラットフォームの商品供給も十分で、「美団」「餓了麼」「盒馬」「達達」といったECプラットフォームの上海市内の1日当たりの注文件数は約100万件に達していると紹介した(「上観新聞」2月29日)。

上海髙島屋などの日系小売業も、新型コロナウイルスの拡大がピークに差し掛かった春節(旧正月)以降、営業時間を短縮したものの、一度も閉店せずに営業を続けている。また、2019年末に上海市にグローバル旗艦店をオープンしたばかりの「niko and ...(ニコアンド)」を展開するアダストリアの現地法人は、店舗近隣の新型コロナウイルスの感染拡大対策で奮闘する瑞金病院の関係者にサンドイッチと飲み物を贈る活動を行っている。

上海最大の総合書店・上海書城福州路店が2月27日に営業を再開した。上海各区に42店舗を持つ新華書店も既に開業し、一部の書店ではWeChat公式アカウントや複数のECプラットフォームを通じて、オンラインで書籍が購入できるサービスを提供している。また、各書店では入店時間の予約制を設け、顧客の流れをコントロールしている。

(注)砂糖、缶詰、茶、調味料、乳制品など主食以外の加工食品を指す。

(林真彦、李雪菁)

(中国)

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