グジャラート州で企業閉鎖、州外からの車両通行を規制

(インド)

アーメダバード発

2020年03月25日

グジャラート州保健・家族福祉局は3月21日、新型コロナウイルスの感染者が確認された州都ガンディナガール、最大都市アーメダバード市、バドーダラ市、ラジコット市、スーラト市において、必要不可欠な業種以外(注)の全民間企業を3月25日まで閉鎖(在宅勤務)することを発表した。また翌22日には、(1)31日まで、州外からグジャラート州へのすべての車両の通行禁止、(2)25日まで、州内すべての乗用車(私用車は除く)の利用禁止を発表した。

グジャラート州では、23日8時時点(現地時間)で新型コロナウイルス感染者が23名確認されており、スーラト市とバドーダラ市で各1人、計2人の死亡が確認されている。同州ではこれまでにも、新型コロナウイルス感染国からのすべての渡航者に対し、14日間の自宅隔離措置を要請したり、3月29日まで全ての教育機関、映画館、モールなどを閉鎖するといった措置を講じたりしてきた。今後、さらなる州内での感染拡大を防ぐため、対策を強化する見込みが高い。

進出日系企業にも影響大

3月21日には、アーメダバード国際空港に到着しスクリーニング検査を受けた日本人複数名が、州政府指定の施設に隔離された事例も出ている。また3月20日以前にアーメダバード国際空港に到着した日本人についても、新型コロナウイルス感染国からの渡航者に対し、14日間の自宅隔離措置の要請を受けており、日系企業の進出が多いマンダル・ベチャラジ地域等に勤務する日本人30人程度が自宅隔離の対象になった。

この数日間で立て続けに州政府から新型コロナウイルス感染拡大に対する措置が発表・即発動されたため、当地日系自動車メーカー・サプライヤー企業、日用品メーカー、物流会社などでは対応に追われている。

(注)必要不可欠な業種(1.州政府・自治体業務、2.上下水道、3.銀行業務、4.通信業務、5.公共交通機関、6.食料品の販売、7.病院、医療施設、薬局等、8.電気、ガス、燃料、9.マスコミ関係、10.港湾関係)

(丸崎健仁)

(インド)

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