1月の国際収支が7カ月ぶり赤字、噴火や中東緊迫化で海外投資家が投資引き揚げ

(フィリピン)

マニラ発

2020年03月10日

フィリピン中央銀行(BSP)は2月19日、1月の国際収支が13億5,500万ドルの赤字で、2019年6月以来7カ月ぶりに赤字を記録したと発表した。27億400万ドルの黒字だった前年同月から見て40億5,900万ドル減少し、前月(15億7,200万ドルの黒字)からも29億2,700万ドル減少した。

BSPは7カ月ぶりの赤字となった理由として、政府が外貨建て債務の返済を行ったほか、1月に入って米国・イラン間の地政学的な緊張が高まったことに加え、1月12日のマニラ近郊のタール火山の噴火活動の活発化により、海外機関投資家によるポートフォリオ投資の引き揚げが起こった点を挙げた。

1月のポートフォリオ投資の流出額は17億2,154万ドル、流入額は12億3,544万ドルで、流出から流入を差し引いた純流出額は4億8,610万ドルとなった。流入額は前年同月比で8億2,638万ドル(40.1%)減少した。流入額の66%はフィリピン証券取引所(PSE)上場企業への株式投資、残り34%はペソ建て政府証券への投資だった。流出額は前年同月比で4億2,254万ドル(32.5%)増加し、流出額の62%は米国への投資に充てられた。

BSPは2020年末の国際収支を30億ドルの黒字、ポートフォリオ投資の純流入額を82億ドルと見込んでいる。

(坂田和仁)

(フィリピン)

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