在カナダ日系自動車部品メーカーも生産停止の動き、日系自動車メーカーの一時生産停止を受け
(カナダ)
トロント発
2020年03月26日
新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、需要の減少が見込まれることから、カナダで自動車生産を行うトヨタ、ホンダが一時生産停止を発表したことを受けて、ジェトロが3月19~20日、在カナダ日系自動車部品メーカーにアンケート調査を行ったところ(注)、納入先の生産停止の動きについて、「全納入先である」との回答が7社中6社、「一部ある」との回答が1社だった。また、6社が工場のオペレーションを変更すると回答し、具体的には「納品先に合わせて生産を停止する」(5社)、「シフト時間、休憩時間をずらすなどして、なるべく大勢が集合するのを避ける」(1社)などの対応策を挙げた。
生産停止などのオペレーションの変更を実施する企業に、変更・停止期間中の従業員の待遇について聞いたところ、「自宅待機(有給)」(4社)、「在宅勤務」(3社)、「自宅待機(無給)」(1社)、「工場の清掃など生産に直接かかわらない業務に従事させる」(1社)などの回答があった。
なお、アンケート実施後の23日、オンタリオ州およびケベック州では、必要不可欠なサービスを除いた全企業の閉鎖が24日午後11時59分より義務付けられると発表があった。
(注)同調査はジェトロ・トロント事務所が3月19日、在カナダ日系自動車部品企業14社に対し、メールにて協力を依頼し、20日までに7社から回答を得たものを集計した。
(酒井拓司)
(カナダ)
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