大統領が新型コロナウイルスの対策として、オンアライバルビザの発給の暫定停止を指示

(スリランカ)

アジア大洋州課

2020年03月13日

ゴタバヤ・ラージャパクサ大統領は3月11日、新型コロナウイルスへの対策として、スリランカ出入国管理局に対して、アライバルビザ(到着時のビザ取得)の発給の暫定停止を指示した(3月12日付在スリランカ日本大使館発表資料)。この措置により、ビザを取得してスリランカに入国する必要のある全ての外国人(日本人を含む)は、入国に際して、事前にETA(電子渡航認証)もしくは最寄りのスリランカ在外公館にてビザを取得する必要が生じる。本措置は政府によるさらなる通知があるまで有効とされる。

イタリア、韓国、イランから入国する全ての渡航者に14日間の隔離措置を実施

政府は、3月10日からイタリア、韓国、イランから直接入国する、あるいはこれら3カ国を経由して入国する全ての渡航者(日本人も含む)に対し、入国後、スリランカ国内指定の施設において、14日間隔離措置を実施すると発表している(3月11日付在スリランカ日本国大使館発表資料)。

その他、1月28日付で中国からのアライバルビザの発給を停止しており、3月11日現在も停止措置は継続されている(2020年2月28日記事参照)。

国内でスリランカ人初の感染者発生、1カ月間の学校休校措置を実施

スリランカ国内では、スリランカ保健省が、3月11日に、国内で初めてスリランカ人が感染したと発表。スリランカ国内での感染者は、1月の中国湖北省からの中国人観光客(帰国済)に次いで2例目となる。

スリランカは国内での新型コロナウイルスの感染拡大の防止を目的として、3月13日から4月20日の期間、国内すべての学校を休校にすると発表するなど対策を講じている(3月12日付政府公式ニュースポータル)。

(三木貴博)

(スリランカ)

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