ウルグアイ、アルゼンチンとの国境を封鎖し、入国を制限

(ウルグアイ)

ブエノスアイレス発

2020年03月18日

ルイス・ラカジェ・ポウ大統領は16日に記者会見を行い、17日午前0時をもってアルゼンチンとの国境を封鎖し、外国人の入国制限を行うことを発表した。今回の制限には、ウルグアイ人および外国人居住者は含まれない。また、商業や医療支援目的の入国も制限されない。同決定については、アルゼンチンのアルベルト・フェルナンデス大統領からも理解を得たとしている。

ウルグアイとアルゼンチンの国境は、ラプラタ川とその支流のウルグアイ川で隔てられており、二国間を行き来するには、飛行機かフェリーを使う、あるいは、ウルグアイ川に架かるいくつかの国際橋梁を車両で通る、といった方法に限られている。よって国境間の管理は陸続きの国に比べ容易だ。

3月16日付け現地「オブセルバドール」紙によると、アルゼンチンがフライト制限に取り組み始めたことによって、アルゼンチンを訪問していた一部の欧州からの旅行者などが、隣国ウルグアイを経由して欧州大陸に戻っており、これにより、ウルグアイにおける新型コロナウイルス感染者拡大のリスクが高まる懸念が生じている。ウルグアイでは、南米で最後まで新型コロナウイルス感染者が確認されていなかったが、13日に4名の感染者が最初に確認されて以降、16日時点では29名までに増加している。

(紀井寿雄)

(ウルグアイ)

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