韓国銀行、米FRBと為替スワップ契約を締結

(韓国)

ソウル発

2020年03月24日

韓国銀行(中央銀行)は3月19日、米国連邦準備理事会(米FRB)と600億ドル規模の2国間為替スワップ契約を締結すると発表した。

今回の協定は、米FRBと5カ国・地域の中央銀行(注)間で結ばれた常設の為替スワップ契約に加え、急激に加速した外国為替市場におけるドル資金の逼迫解消を目的としており、期限は最低6カ月(9月19日まで)。

韓国銀行は、為替スワップ契約を通じて調達した米ドルを直ちに市場に供給し、急激なウォン安ドル高が進んでいる国内為替市場の安定化を期待している。また、今後も主要国中央銀行との協力を通じ、金融市場の安定化に向けた努力を続けていくと表明した。

米FRBは韓国のほか、デンマーク、ノルウェー、スウェーデン、オーストラリア、ニュージーランド、ブラジル、メキシコの各中央銀行、シンガポール金融管理局とも同時に為替スワップ契約を締結すると発表した。

なお、韓国銀行の金融通貨委員会は、新型コロナウイルス感染症の影響による国内外の金融市場の変動性を抑えるため、次の通貨政策の方向を決定するまで、3月17日から同行の基準金利を1.25%から0.75%に、金融仲介支援貸出金利を年0.50~0.75%から年0.25%に、それぞれ引き下げると発表した。また、金融市場に対する流動性供給方法の改善策として、4月1日から国債、政府保証債など現行の買い戻し条件付き債券(RP)の対象証券に、銀行債権や産業金融債権などを加えることを発表した。

(注)カナダ銀行、イングランド銀行、日本銀行、欧州中央銀行(ECB)、スイス国立銀行。

〔諸一(ジェ・イル)〕

(韓国)

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