ドミニカ共和国で初の新型コロナウイルス感染を確認

(ドミニカ共和国)

メキシコ発

2020年03月03日

ドミニカ共和国公的保健省は3月1日、同国で初めて新型コロナウイルスの感染を確認したと発表した。

発症者は62歳のイタリア人男性で、2月22日にイタリアからドミニカ共和国へ観光目的で到着した。同日から呼吸器障害と発熱および全身の倦怠(けんたい)感を訴えたという。ラファエル・サンチェス・カルデナス公的保健相によると、男性はドミニカ共和国の南東海岸にあるラ・ロマナ国際空港から入国し、ラ・ロマナ市内の高級ホテル「ビバ・リゾート」の系列ホテルの1室で衛生当局の監視下に置かれていた。ホテル滞在中に新型コロナウイルスの検査を受け、2月29日に陽性と確認された。現在は首都サント・ドミンゴ市内のラモン・デ・ララ病院に移送され、入院中だ。政府は現在、イタリア人男性とドミニカ共和国内で接触のあった36人を、衛生当局の監視対象者として家族などと接触を取らないような措置を取っている。また、当局は56歳のフランス人男性観光客も、感染の可能性があるとして29日に検査入院をさせた。

なお、3月2日現在、ドミニカ共和国人および外国人の出入国には制限が設けられていないが、空港とクルーズ船寄港地ではスクリーニング検査と隔離措置が強化されている。

(志賀大祐)

(ドミニカ共和国)

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