カルナータカ州政府、国際線乗客にスクリーニング検査を実施

(インド)

ベンガルール発

2020年03月25日

インド政府は3月19日、22日からの一週間、国際線のインドへの着陸禁止を発表したが、それに先立ち、南部カルナータカ州政府は3月18日、「THE EPIDEMIC DISEASES ACT 1897」に基づき、カルナータカ州内の空港に到着したすべての国際線の乗客に対して、新型コロナウイルス感染のスクリーニング検査を行うことを決定した。この措置は即発動されており、4月15日まで継続される予定だ。国際線着陸禁止措置が延長されなければ、カルナータカ州を訪問する国際線旅客はこの検査を受けることになり、注意が必要だ。

カルナータカ州には、ベンガルールおよびマンガルール(ベンガルールから西方へ350キロの沿岸都市)に2つの国際空港がある。これらの空港で、スクリーニング検査を受けた乗客のうち、症状が確認された乗客については即時、州政府指定の病院に送致される。症状が確認されなかった乗客については、州政府が各空港近隣に設置する大型隔離センターにおいて、新型コロナウイルス感染国からの渡航かどうかなど、州政府の定める基準に基づき、中リスクグループと低リスクグループに区別される。中リスクグループはそのまま大型隔離センターでの経過観察措置が取られ、低リスクグループは14日間の自宅隔離措置となる。自宅隔離対象者は、第三者からの判別を可能にするため、左手の甲に2週間ほど消えない不滅性インクで検査日を記したスタンプが押される。

(遠藤壮一郎、ディーパック・アナンド)

(インド)

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