タイ政府、新型コロナウイルス関連措置を閣議決定
(タイ)
バンコク発
2020年03月19日
タイ政府は3月17日に開かれた定例閣議で、新型コロナウイルスにかかる措置を決議した。タイ政府ウェブサイトに掲載された、メディア用告示のポイントは以下の通り。
(1)現状認識および目的
- タイでは現在、新型コロナウイルスが拡大する傾向にある。特にバンコク都から他の県への拡散を軽減するため、様々な措置を導入する必要がある。
- タイは旅行の禁止、タイ国内の特定の都市および国自体の閉鎖は行わない。
(2)情報源
- 新型コロナウイルスに関する情報は、医療・公衆衛生上のものはタイ保健省、その他のものは政府COVID情報センターに集約。
(3)閉鎖措置をとる場所
- 日々の公共の場(大学、インターナショナル校、学習塾等):3月18日より2週間の一時的閉鎖
- その他の公共の場(ボクシング場、スポーツ場、競馬場等):バンコク都および近隣県のものについては一時的に閉鎖(解除時期指定せず)
- その他の関連施設(映画館を含む劇場、パブ、エンターテイメント施設、マッサージ店など):バンコク都および近隣県のものについては3月18日より2週間の一時的閉鎖
- その他:コンサートや展示会、その他宗教的・文化的・スポーツイベントについては、各県の知事が都度適切性を判断し、規模を縮小
(4)予防措置を強化する場所
- デパート、マーケット、政府機関、政府関連機関:保健省が定める予防措置に従うこと
- 小売店、レストラン:洗浄措置の強化、体温検査措置の実施
(5)人の移動を制限・接触を緩和する措置
- 4月13日~15日に予定されていたソンクラン休暇を、次回のアナウンスがあるまでの期間中止
- 公共交通機関の本数の増加
- 県をまたぐ移動を伴う活動の縮小(軍、学校等の活動、出稼ぎ労働者など)
- 政府機関については勤務時間の調整、自宅勤務等を検討
- 政府機関、政府関連機関の職員の海外出張の禁止(真に必要なものを除く)
(6)救済措置
- 工場、小売店、ホテルその他の観光関連ビジネス:観光スポーツ省、農業協同組合省、商務省、労働省、工業省が、ビジネス支援措置、雇用維持措置を導入
- 経済的影響を被った市民:財務省、内務省が、借金の支払いの繰り延べ措置の検討を含む措置を導入
(蒲田亮平)
(タイ)
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